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地域密着型経営のススメ -人口減少対策は進めていますか?- 9

地域密着型経営のススメ
-人口減少対策は進めていますか?-

第9回目
顧客情報の蓄積、データ化が命運握る 他業種との提携強化で収入源が変化

 先日、地域密着型経営である損保系代理店の店主がお酒の席で「うちらの仕事は将来どうなるんだろう?」と、しみじみと話されていました。そこで私なりの見解をその店主にお話しさせていただきましたら、雇ってくれと言われました(冗談交じりですが)。今回はその話についてです。

 現在、国内損保は正味収入保険料の約50%が自動車保険ですが、若者の自動車離れや長引く不況に伴う新車販売の減少、自動運転車の普及等々により、2040年までに自動車保険市場は60%程度縮小すると言われています。昔ながらの地方の代理店は、自動車保険料が収保の大半である場合が多いので、不安になるのは無理もないかと思います。ただし、逆に「いやいや、田舎なんか車が無ければ生活できないし大丈夫でしょ」と楽観的になっているようでは、いつか大きな波が来た時に淘汰されてしまうでしょう。

 保険の仕事は「よろずや」と言われることがあります。特に地方に多い形態かもしれませんが、保険だけでなく、お金やその周辺などの様々な困り事や悩み事の相談を受けるスタイルであり、これを応用させた形が今後の代理店のビジネスモデルの1つになるであろうと予感しています。

 少し考えてみてください。保険のセールスパーソン以上に「お客様の数多くの情報(個人情報を含む)を把握し、信用度の高いビジネス」は他にあるでしょうか? 消費者に身近な小売店や飲食店ではまず考えられないですよね。私はこれが保険代理店最大の強みであると考えています。

 代理店が把握しているのは、お客様の顔と名前はもちろん、住所、連絡先、生年月日、家族構成、車、免許証情報、勤務先、給与、医療情報などが一般的で、最近では高齢者募集の場合は親族の連絡先まで収集する必要が出てきました。このような保険の契約に必要な情報だけでなく、交友関係、趣味、好きなコト・モノ、休日の過ごし方、考え方など、会話の中から数多くの情報を聞きます。それらが代理店にはあるからこそ、お客様に的確なフォローアップが可能となりますし、信用があるから相談があり、販売ができ、紹介ができる、つまり保険セールス以外の販売及び紹介フローを構築できる強みを持っています。

 例えば車関係のフローで言えば、車の買取・下取サービスや中古車・事故車両買取サービス、レンタカー、カーリース、板金塗装修理などの業者紹介です。その他、新築やリフォーム会社、住宅ローン、家具販売業者、結婚紹介所、税理士や弁護士など様々です。士業のように業種によっては紹介手数料が禁止されている場合もありますが、地域密着型経営の代理店は地域の事業者様と徹底的に繋がりや提携関係を築いておくことで、後々大きな収入源に変化していくことかと思います。

 保険の営業ができれば何の営業でもできると言われますしね。そのためにも顧客情報の蓄積(データベース化)を株式会社エムアイシーは推進しております。
 ※ビューシステムについて詳しくはこちら https://www.viewsystem.co.jp/lpg/

第2957号(週刊)  新日本保険新聞[生保版]2017年1月23日

過去のコラムは以下のとおりです。
第1回目 住んでいる町が消えてしまう・・・変化に適応した行動が急務
第2回目 地元ケーブルテレビにレギュラー出演 地域想う同世代の同志との出逢い
第3回目 縦や横のつながりの重要性増す SNSの積極活用で人間関係構築が容易に
第4回目 自社自身の人脈を地域に活かす「あの会社でなければ」と言われるために
第5回目 お客様の顔と名前どこまで覚えています 相手を想う挨拶 些細な会話が原点
第6回目 将来が心配な世帯増加 生保商品の必要性さらに高まる
第7回目 代理店の持つ人脈活用に期待 これまで以上のネットワーク構築が必要
第8回目 顧客情報を自社システムで一元管理 対応履歴こそが最大の財産 細かなやり取りを
第9回目 顧客情報の蓄積、データ化が命運握る 他業種との提携強化で収入源が変化
第10回目 5月には改正個人情報保護法が全面施行 机の上に個人情報記載の書類が・・・
第11回目 志を持つ地域の若手経営者とコラボ企画 新生活がスタートする今が好機
第12回目 地域情報サイトを運営 地域の人や事業者と共に成長する仕組作り
第13回目 人が来たくなるコンテンツは何か?
第14回目 他業種との積極的交流を 地域の中小企業経営者を獲得する
第15回目 保険でお客様の金銭的問題を解決する お金の大切さについて周知しよう
第16回目 顧客数増やす地道な努力 21世紀は分かち合う時代 『対面』の価値をいかに提供するか
第17回目 電子データの活用で広がる顧客からの感謝の幅 情報は代理店にとりかけがえのない「財産」 くれぐれも宝の持ち腐れにせぬように
第18回目 新たな収益源の確保を 自治体との“連携”をキーワードに
第19回目 保険とゴルフの相関関係 よろず屋でありコンサルタント 環境悪化しても必ず活路はある
第20回目 人こそが最大の商材 保険営業マンは頼られる「職人」
第21回目 代理店における採用活動を考える 自由度の高い保険ビジネスの魅力
第22回目 この十数年で業界、社会環境激変 今の業務フローに常に疑問持ち続け
第23回目 AIに取って代わられるのか? 保険の素晴らしさを再認識 保険の仕事は商品よりも人 人と人とが信頼しつながることで成り立つ

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