088-683-0112

地域密着型経営のススメ -人口減少対策は進めていますか?- 16

地域密着型経営のススメ
-人口減少対策は進めていますか?-

第16回目
顧客数増やす地道な努力
21世紀は分かち合う時代
『対面』の価値をいかに提供するか

 地元商店街のお祭りに10年ほど前からお手伝いに参加させていただいていまして、先日開催され、無事に盛り上がりをみせることができました。そのイベントや反省会、若手店主達とのトークの中での気づきを述べます。

 さて、地方都市では人口が減少し、商店街へ足を運ぶ方も減る一方です。全国的に見ても、集客力のあるショッピングセンターやモールなどの大型店舗が郊外に出店されている地域が大半であり、中心市街地の空洞化現象が起こり、シャッター通りやシャッター商店街という言葉が浸透しました。過疎化や少子高齢化、モータリゼーション、大規模小売店舗法の改正、要因は様々ですが、恨んでも後悔しても何も始まらず、今置かれた立場や環境をどう歩んでいくかを考えて実行できなければ良い未来は無い時代となっています。

 そんな中、先日のイベントについてもにぎわいは一時的なもので、「イベントをどう日常の集客に繋げていくか」、この部分がまだまだ弱く、運営やお手伝いをされる方の熱量に現状、温度差が生じています。イベントもそうですが、商店街のお店や会社の方も、人口(分母)が減っていくなかで、顧客数(分子)は何もしなければ人口と同時に、いや、前半で綴った要因がある以上は、それ以上に減っていくことは確実です。顧客数を増やす努力を実行し続けていかなければなりません。

 ここでその商店街にある化粧品屋さんの事例を挙げますが、こちらのお店は地元近隣はもちろん、遠方からわざわざ足を運んでらっしゃるお客様が多いです。女性若手店主からの話で、「化粧品はどこでも買える。ただし、メイクの技術はどこでも買えない」そんなことをおっしゃられて、販売の形態を上手に変化させていました。単純に化粧品という商品を売るだけではなく、あくまでも女性がキレイになることのお手伝いをするというしっかりとした目的があり、ここでなければいけない理由、対面販売の価値は十分過ぎるぐらいでした。

 これは保険の仕事にも応用できることであり、人と人とが対面を要する価値をいかにして提供できるか。例えば、まずは得意とする商品及び周辺の知識力、それに説明力や信用力、安心感、温かさ、笑顔など、保険のセールスにおいてネットでもAIでもなく人だからこそお客様に提供できることは多く、手数料という対価をいただく価値(武器)をそれ以外にも数多くお持ちの方もいらっしゃるでしょう。小売業界や保険業界に関わらず、「ただ目の前のお客様に商品を売る」という単純作業から卒業しなければなりません。

 20世紀は奪い合う時代、21世紀は分かち合う時代。商店街でも、地域でも、お店や会社でも、共通の目的や悩みを分かち合うことが必要です。商品をただ売るのではなく、イベントもただ開催するではなく、それぞれの強みを活かし、せっかく人と人とが対面で接するPRの場を賢く活用していかなければなりません。

第2985号(週刊)  新日本保険新聞[生保版]2017年8月28日

過去のコラムは以下のとおりです。
第1回目 住んでいる町が消えてしまう・・・変化に適応した行動が急務
第2回目 地元ケーブルテレビにレギュラー出演 地域想う同世代の同志との出逢い
第3回目 縦や横のつながりの重要性増す SNSの積極活用で人間関係構築が容易に
第4回目 自社自身の人脈を地域に活かす「あの会社でなければ」と言われるために
第5回目 お客様の顔と名前どこまで覚えています 相手を想う挨拶 些細な会話が原点
第6回目 将来が心配な世帯増加 生保商品の必要性さらに高まる
第7回目 代理店の持つ人脈活用に期待 これまで以上のネットワーク構築が必要
第8回目 顧客情報を自社システムで一元管理 対応履歴こそが最大の財産 細かなやり取りを
第9回目 顧客情報の蓄積、データ化が命運握る 他業種との提携強化で収入源が変化
第10回目 5月には改正個人情報保護法が全面施行 机の上に個人情報記載の書類が・・・
第11回目 志を持つ地域の若手経営者とコラボ企画 新生活がスタートする今が好機
第12回目 地域情報サイトを運営 地域の人や事業者と共に成長する仕組作り
第13回目 人が来たくなるコンテンツは何か?
第14回目 他業種との積極的交流を 地域の中小企業経営者を獲得する
第15回目 保険でお客様の金銭的問題を解決する お金の大切さについて周知しよう
第16回目 顧客数増やす地道な努力 21世紀は分かち合う時代 『対面』の価値をいかに提供するか
第17回目 電子データの活用で広がる顧客からの感謝の幅 情報は代理店にとりかけがえのない「財産」 くれぐれも宝の持ち腐れにせぬように
第18回目 新たな収益源の確保を 自治体との“連携”をキーワードに
第19回目 保険とゴルフの相関関係 よろず屋でありコンサルタント 環境悪化しても必ず活路はある
第20回目 人こそが最大の商材 保険営業マンは頼られる「職人」
第21回目 代理店における採用活動を考える 自由度の高い保険ビジネスの魅力
第22回目 この十数年で業界、社会環境激変 今の業務フローに常に疑問持ち続け
第23回目 AIに取って代わられるのか? 保険の素晴らしさを再認識 保険の仕事は商品よりも人 人と人とが信頼しつながることで成り立つ
第24回目 近隣のハザードマップを用意していますか 顧客、知友人にもぜひともご案内を
第25回目 ビジネスに繋がる人間関係の構築を推奨 地域の団体やコミュニティに所属することは地域貢献
第26回目 さまざまな2018年問題 加速する子どもの減少 地域貢献としてセミナー、催しを積極開催
第27回目 自主的にコンプライアンス順守を徹底することが自らを守る 保険会社から親離れする時に 自ら考え行動することが急務
第28回目 強いチームは皆、同じ方向に向けて進んでいる 組織として機能し続けることが不可欠 強い組織には『イズム』がある
第29回目 災害救助法について把握しておこう 緊急時の顧客への対応体制を構築する 各地で相次ぐ大規模天災 代理店としてどう対応すべきか
第30回目 相次ぐ天災、保険の大切さを痛感 こんな時こそ代理店が「ヒーロー」に

ページ上部へ戻る