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地域密着型経営のススメ -人口減少対策は進めていますか?- 21

地域密着型経営のススメ
-人口減少対策は進めていますか?-

第21回目
代理店における採用活動を考える
自由度の高い保険ビジネスの魅力

 日本政府は人口や労働力人口が減少している中で、長時間労働・残業などの悪しき慣習が日本経済の足を引っ張り、生産性低下の原因になっていると考えています。無論、この問題は保険会社や保険代理店だけでなく、会社という人の集合体全てに共通して言える大きな問題であり、私たちにとってその原因の是正は避けて通れない命題です。

 そんな中で最近よく耳にする「働き方改革」、保険業界にも推進されており、某保険会社では19時前退社ルールを適用し、在宅勤務拡充の他、無駄や非効率の排除を行い、残業時間の大幅削減を達成したそうです。

 また、女性活躍推進法の施行等もあり、保険会社勤務の女性内務社員が営業に回るなど、女性が活躍する場面が多くなってきています。保険業界も男性正規職労働者を中心とする採用戦略から卒業し、女性・高齢者・外国人など、より多様な人材に目を向ける必要性が出てきています。

 しかし働き方改革が大切であることは分かっているものの、現実問題として地方の場合は特に「保険会社はそうでも、お客様から時間外や休日だろうと事故なんかで携帯に電話がかかってくるんだよ」と、現場であり代理店サイドの見解もあろうかと思います。

 ですが色々な意味で時代が変化している最中につき、自動車保険に依存した経営体制から脱却し、生産性を高めていきたいところです。そうしていかなければ、仕事が忙しいだけで休みもろくに取れない将来性の無い会社と、採用される側から思われてしまい、採用や経営に影響が出てくるかもしれません。

 さて、お客様を守り、会社を存続させていくために、生産性を高め、採用や教育にも注力していく必要もありますが、代理店の採用活動はどういう風に行われているのでしょうか。私の調査によりますと、事務職など女性スタッフは求人を出せば中途採用で比較的スムーズに採用に繋がっていますが、新卒採用を行う代理店は10%にも満たない程度で、営業職は一般的に30歳前後で保険業界に入り、研修生となるケースが大半です。説明会開催までは少ないものの、やはり保険ビジネスは人のネットワークビジネス、友人や取引先の人を口説いたり、お客様やお客様の友人、中には古株スタッフの子どもさんが働いたりと多種多様でした。

 時間外労働の上限規制や同一労働同一賃金制度導入など、今後実行必須の課題が山積みですが、長時間労働の是正等を通じて働く人々が活躍しやすい職場づくりに意欲的に取り組む会社であり、地域において働きたいと思われる憧れの会社ということは、「お客様から選ばれる会社」であるかと思います。

 有給休暇が取れないまたは取りづらい、定時上がりができないまたはできづらい職場環境は今日では過去の話。本来、保険ビジネスは自由度の高い職種です。

 ワーク・ライフ・バランスが求められる昨今、労働の柔軟性や生産性を高めていかなければ、社員の平均年齢は上がる一方で、本当の意味でお客様や社会のニーズに応えられなく、衰退してしまうのではないでしょうか。

第3003号(週刊)  新日本保険新聞[生保版]2018年1月8日

過去のコラムは以下のとおりです。
第1回目 住んでいる町が消えてしまう・・・変化に適応した行動が急務
第2回目 地元ケーブルテレビにレギュラー出演 地域想う同世代の同志との出逢い
第3回目 縦や横のつながりの重要性増す SNSの積極活用で人間関係構築が容易に
第4回目 自社自身の人脈を地域に活かす「あの会社でなければ」と言われるために
第5回目 お客様の顔と名前どこまで覚えています 相手を想う挨拶 些細な会話が原点
第6回目 将来が心配な世帯増加 生保商品の必要性さらに高まる
第7回目 代理店の持つ人脈活用に期待 これまで以上のネットワーク構築が必要
第8回目 顧客情報を自社システムで一元管理 対応履歴こそが最大の財産 細かなやり取りを
第9回目 顧客情報の蓄積、データ化が命運握る 他業種との提携強化で収入源が変化
第10回目 5月には改正個人情報保護法が全面施行 机の上に個人情報記載の書類が・・・
第11回目 志を持つ地域の若手経営者とコラボ企画 新生活がスタートする今が好機
第12回目 地域情報サイトを運営 地域の人や事業者と共に成長する仕組作り
第13回目 人が来たくなるコンテンツは何か?
第14回目 他業種との積極的交流を 地域の中小企業経営者を獲得する
第15回目 保険でお客様の金銭的問題を解決する お金の大切さについて周知しよう
第16回目 顧客数増やす地道な努力 21世紀は分かち合う時代 『対面』の価値をいかに提供するか
第17回目 電子データの活用で広がる顧客からの感謝の幅 情報は代理店にとりかけがえのない「財産」 くれぐれも宝の持ち腐れにせぬように
第18回目 新たな収益源の確保を 自治体との“連携”をキーワードに
第19回目 保険とゴルフの相関関係 よろず屋でありコンサルタント 環境悪化しても必ず活路はある
第20回目 人こそが最大の商材 保険営業マンは頼られる「職人」
第21回目 代理店における採用活動を考える 自由度の高い保険ビジネスの魅力
第22回目 この十数年で業界、社会環境激変 今の業務フローに常に疑問持ち続け
第23回目 AIに取って代わられるのか? 保険の素晴らしさを再認識 保険の仕事は商品よりも人 人と人とが信頼しつながることで成り立つ

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